第1回 セインツTweet和訳講座

2014年2月8日土曜日

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが・・・
私、セインツの日本語Twitterの和訳ボランティアをしております。


先日Twitterで「和訳のコツをブログに書いたら読んでくれる人いるかしら?」とつぶやいたところ、好反応でしたのでエントリー立てることにしました。

英検3級~準2級のレベルである私がどうやってセインツのTwitterを和訳しているのか?
素人知識での解説ですが、がんばって書いていきます。
反応が良かったら第2回、第3回・・・と継続できたらいいな。
(このTweetがわからないよー!とかありましたら是非仰ってください。奮闘します)

さて記念すべき第1回は先週のフルハム戦後のポチェッティーノ監督のコメントからです。
お題ツイートはこちら。

▽単語メモ▽

deserve     ~をする価値がある、ふさわしい

against ○○  ○○戦

one point    勝ち点1

redeem      償還する、取り戻す、名誉を挽回する
※頻繁に使用する辞書はアルクさんのwebサイトです 


セインツは3-0でフルハムに完勝しましたが、前節のアーセナル戦では2-2で引き分けました。
しかしポチェッティーノ監督はこのアーセナル戦について「引き分けで得られる勝ち点1以上の内容だった」つまりと勝てた試合だったと評しています。
そして引き分けのために奪えなかった勝ち点2はフルハム戦の勝利で挽回したんだと主張しているのです。

では和訳へと進めて行きましょう。

まず初めに英語を苦手とするほとんどの方は、Google翻訳などのWeb翻訳サービスを使って和訳を試みるのではないでしょうか。
ためしに今回のお題をGoogle翻訳で訳してみると・・・


私たちは非常によくプレーし、一点のみを得たとき、我々は、より多くのアーセナル戦に値すると思った。
今日はそれを償還した。



という結果が出ました。
何がなんだか意味不明ってほどでもないけど、何が言いたいのかよくわからないですよね。
ですから、こういう結果が出るようであれば自分で和訳してみましょう。
ここからは、私なりの和訳するための英文読解のコツを綴っていきます。


STEP1  英語は先頭から読もう!


例えばこの英文を日本語にする時どうやりますか?

I play football everyday.

「私は毎日サッカーをします」と訳しますね。
でもよく英単語と日本語の単語の並び順を見て下さい。
違いますよね?
英単語の並び順通りに日本語に直すと「私は/します/サッカーを/毎日」となります。

英語は「主語(I・You・Heとか)+動詞(isやplay)」が文頭でセットになるのが常ですが、日本語はそうでもないというのがお分かりになると思います。

だから私が英語の文章を読むときは…
●先頭から読む
●単語か句で区切る
を実践するようにしています。

それでは早速この方法でお題ツイートを単語ごとに区切り、頭から読んでみましょう。


① I thought we deserved more against Arsenal,

 【私は/考えた/我々は/報われた/もっと/アーセナル戦で】

② when we played very well and only got one point.

 【その時/我々が/プレーをした/とても良く/そして/だけ得た/勝ち点1を】

③ We redeemed that today.

 【我々は/取り戻した/それを/今日】


どうですか?
なんとなーくポチェッティーノ監督の言おうとしてることが掴めたでしょうか。
ただの読解ならばこの時点で終わりですが、和訳のためにはもう少しプロセスを踏んでいくことになります。


STEP2  とりあえず直訳してみよう!

STEP1で実践したことを元に直訳します。
意味がわかるように日本語にした単語を並べ替えましょう。

① I thought we deserved more against Arsenal,

  【私は/考えた/我々は/報われた/もっと/アーセナル戦で】
  
  →私は我々はアーセナル戦でもっと報われたと思った。


② when we played very well and only got one point.

  【その時/我々が/プレーをした/とても良く/そして/だけ得た/勝ち点1を】
  
  →その時我々はとても良いプレーした、そして、勝ち点1だけを得た。

③ We redeemed that today.

 【我々は/取り戻した/それを/今日】

  →我々は今日それを取り戻した。

②で出てくるwhenはagainst Arsenalに対する関係代名詞だと私はとらえました。
①と②の間にwhenが入ることで②の文章は我々はとても良いプレーをしたのはアーセナル戦でです」と理解ができます。

ちなみに関係代名詞whenを使わないと、こういう文章になります。
I thought we deserved more against Arsenal.
We played very well and only got one point against Arsenal.
これだと against Arsenal が2度出てきてしつこくなっちゃいますよね。
なので関係代名詞whenを文章の合間に入れることですっきりとした文章になるのです。


STEP3  意味を捉えてナチュラルな日本語にしてみよう!

STEP2でだいぶ意味が伝わりやすい日本語になりましたが、実際の話し言葉からはまだかけ離れていますので、ナチュラルな日本語に直します。もちろん意味は崩さずにね。

自分で言うのもなんですが、日本語力が問われる作業です。
私が実際に訳す時、一番時間がかかる作業です。
普段からニュースなどを目にして色んな表現を知っておくことをオススメします。
偉そうに書きましたが、私もまだまだ勉強中です。

① I thought we deserved more against Arsenal, 
  【私は/考えた/我々は/報われた/もっと/アーセナル戦で】
  →私は我々はアーセナル戦でもっと報われたと思った。
       ⇒アーセナル戦では我々はもっといい結果に値すると思いました

② when we played very well and only got one point.

  【その時/我々が/プレーをした/とても良く/そして/だけ得た/勝ち点1を】
  →その時我々はとても良いプレーした、そして、勝ち点1だけを得た。
  ⇒(アーセナル戦では)いいプレーをしたが勝ち点1しか得られませんでした。 
③ We redeemed that today.

   【我々は/取り戻した/それを/今日】
  →我々は今日それを取り戻した。
           ⇒今日(得られたはずの勝ち点分は)挽回できました。


まず①。
アーセナル戦においてセインツは善戦したにも関わらず勝利できずに引き分けたため、勝ち点1しか取れなかった。
だから①の本当の意味は「アーセナル戦は勝てたはずだった」になります。
しかしそれを英語で言うと「We could win」とストレートな物言いになると私は思うのです。
きっと遠まわしな表現として「deserve」が多用されてるのかな?と思っています。あくまで推測ですけど。
というわけで「もっといい結果を得られる」と訳してます。

②について。
「良いプレー」を実際に監督や選手がインタビューで話す時にどう表現するかな?と思ったら「上出来」が自然に聞こえるかなと思いました。
また、文中にある「and」「~と」というよりも「しかし」ではないのか?と思って訳しました。「and」の前と後ろの文章は意味が逆ですので。

それから③。
「それを」は①と②の文章を踏まえると「勝てなかったために得られなかった勝ち点3の内の2点」のことではないでしょうか。
ですので、「redeem」「償還」というよりも「挽回」がしっくりくるなあと。


それでは、講座の〆に実際に日本語アカウントに投稿された和訳を載せておきますね。



え~実はですねぇ・・・

このエントリーを書きながら、上の和訳文を少し修正したほうが更に分かりやすい文章になると気付いてしまいました。
なので最終版として下記に載せておきます(汗)

アーセナル戦は上出来だったのに勝ち点1しか取れませんでしたが、私はもっといい結果を得られると思っていました。今日のゲームで取り返しましたね。


初回なのでずいぶんと長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
次回は解説が長くならないようにスッキリした文章を心がけたいと思います。

ではまたお会いできることを祈って・・・



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