1. ブログ読みました!猪飼と言います。

2012年9月30日日曜日
前回のアーセナル戦のエントリーは「いいね!」が3つ付いたので、きっと誰かが見てくれてると信じてですね、9/22のアストンビラ戦について書いて行こうと思います。


<ホームデビューでスタメンという・・・>

◆◇吉田麻也 アストンビラ戦 タッチ集 YouTube◇◆

DFでのタッチ集って今までになかったので、見てて面白いですよ。
ほとんどディフェンスしてます。当たり前か。
あとフィードの正確さがわかると思います。


試合前日のセインツさん(サウサンプトンの愛称)公式ニュースに、CBのホセ・ホーイフェルトのインタビューがのってて、「明日(9/22)のアストンビラ戦に出る心づもりはできてる」とあったんです。
なので、もしかしたらCBはフォンテとホーイフェルトかも知れないと思ってました。


でも、やっぱりというか、まさかというか、吉田麻也スタメン。


ホーイフェルトのふくらはぎの回復が思わしくないのか、それとも彼のPK献上&オウンゴールで見限られたのか…
真相は闇の中ですが、アストンビラ戦のCBはフォンテと吉田になったのでした。


9/15の第4節を終えて、4敗のセインツさんはダントツの最下位。

今節のアストンビラ戦まで落とすと、降格の心配もさながら、アドキンス監督の首が飛んでしまうんじゃないの?という心配も。

まぁ、これはセリエAだったら十分ありえる話なんだけど・・・

そんな「絶対に負けられない戦いがある」状態の日に、ホームスタジアムで初スタメンとか、かなりのプレッシャーだったと思うのよ。

ザックも見に来てたらしいしね。


<レポート>

前半と後半でチームがガラリと変わるゲームでございました。

前半のセインツさんはパスミスの連続。ボールがとにかくつながらない。
1人目、2人目とボールが通っても、3人目まで通らない。

アストンビラの守備が堅いわけでなく、連携が取れてないからって感じかな。
まったくコンパクトさがなくて、間延びしてたもんね。
そんで、ボールをカットしまくるんじゃなくて、お互いのルーズボールを拾うって感じ。
正直、両チームともレベル低いなと思っちゃいました。

セインツさん、決してポゼッションが低いわけじゃなかったんですよ。
でもね、フィニッシュ・・・シュートがね、全然怖くないんです。
ペナルティエリアの外からのフィニッシュが多かったからでしょうね。

気になったのは、両サイドバックがペナルティエリアの深いところまで攻めあがらないことだったんですよね。
ペナルティエリアの斜め後ろからボールを放り込んでました。
もしかしたら、戦術としてそうしてるのかもしれないけど、日本代表や他チームを見てると、サイドバックはゴールラインギリギリまで切り込んで行って、クロスやパスを出すもんだと思ってたから、かなりの違和感でしたね。

頼みのガストン・ラミレスもボールキープはさすがといったところだったけど、パスの受け手がいないから、突破しようとして上手く行かず…という場面が何度もありましたね。
パスワークさえ出来ればな~

まあ前半はかなりのグダグダな展開で、アストンビラにボールを取られてカウンター食らってしまうことも多々ありましたね。
その度に実況がMaya Yoshidaと言うわけですよ(笑)
クリアするからさ。
でもさー、センターバックの名前呼びまくるゲームしちゃならんでしょ(笑)

あ、ここで 
「え、吉田ってそんなに空中戦勝ってないじゃん」
と思った方います?

確かにぱっと見、競り負けてる?と思えることもありますが、
全てヘッドで跳ね返せば勝利、ってわけでもないと思いますよ。
いっしょにジャンプして相手の体制を数センチでもずらすことで、より危険を回避することができるんです。
そんなことも考えて、彼のプレーを見るとまた面白いですよ。


で、結局、前半36分で先制を許してしまった…。

アーセナル戦でも気になってたけど、DF陣はディフェンスを諦めるのが早いんだよなー。

このゴール、セインツさんのペナルティエリア斜め右から放り込んだボールをフォックス(もしかしたらフォンテ?)が頭でクリアするんだけど、それを拾われてシュート、という展開だった。

この、「クリアを取られた時」にセインツさんのDF達は棒立ちで見送っちゃう。
あ、吉田さんはチェックにいこうとしてたけどね。

攻撃と違って、守備はもっと懸命になっていいと思うのよね。
てか、ならないと!

そして何となく悪い空気のまま、前半終了。
今シーズン一度も勝ててないし、先制されるとどうしても弱る傾向にあるので、今日もこのままズルズル負けるのかな…と思ってました。
攻撃も全然威力なかったしね。

しかし、後半は別チームが現れたのかと思うゲーム展開に!

突破を許しまくるわ、攻撃に怖さが見られなかった、左サイドバックのフォックスをリチャードソンに交代させ、右サイドバックに当てると、
右サイドバックのクラインを左サイドバックにチェンジ。
これがハマったのだ。

このゲームではフォックスよりもクラインの方が前線に攻め上がってたから、左CBの吉田さんからのフィードを受け取ることが出来たのでしょうね。
右CBのフォンテよりも吉田さんの方が長い距離のパスを出せる。これはこのあとに出てくるデータで明らかになりますが。

あと、右ハーフのパンチョンとクラインばかりが攻めてたので、攻撃が右に偏ってた。
これもクラインを左にコンバートしたことでバランスが取れたんだと思いましたね。

このコンバートが要因かは不確かだけど、アストンビラの守備が崩壊し始めましたね。
セインツさんはパスワークができるようになったし、攻守の切り替えがビシッとしてきた。
攻撃する時の勢いに重みが出てきました。

前半は決定的な仕事ができなかったランバートだったけど、後半13分、ドリブルでペナルティエリア中央前に出て行って、DF2人連れながらシュート。
これが決まって同点になると、みなさん俄然やる気モードに(笑)
いや、早くその気になっとけよって話ではありますが。

逆転ゴールは左サイドバックになったクラインが。
やっぱり安心して前線に飛び出していけるようになったからじゃないかなー。と個人的に思ってるんだけど。

その後オウンゴールで3-1に。
アストンビラの守備は崩壊してましたね。
セインツさんの攻撃についていけてなかったもの。
だから、最後にPKを献上、4-1になったのでしょうね。

いやー、アドキンス監督、大胆だったな。
サイドバックの左右を変えるって、頻繁には見られないことだものね…


<監督コメント>
ガストン・ラミレスが加入してからずっと突出した能力を見せてくれている。
また同様にバックラインの吉田麻也も見事なゲームを演出してくれました。彼はヘディングで勝っていましたし、冷静で落ち着いたプレーをしていました。

“Gaston has come in and been outstanding since he has joined us, and likewise at the back Maya Yoshida has had a brilliant game - he has won his headers and kept calm and collected on the football.” 

(公式HPより)

<各所の反応>

Goal.com プレミアリーグの今週のベストイレブン
選出 


HITC SPORT ベストイレブン選出
  土曜に対戦するエバートンのフェライニも選出されています。
  アフロ頭が目印。なんだかとてもパワフルな選手のようで。
  強豪チームのDFが軒並みやられてるとか・・・ひいい。

現地フォーラムの反応まとめ (NO FOOTY NO LIFEさん)
 初勝利と、1失点に収まったためか、吉田さんの評判は上々のようですね。


<検証>


FourFourTwo.comというサイトがあるんですが、ここが素敵なスマートフォンアプリを作ってるのです。
Stats Zoneというのですが、選手一人一人のプレーを一目でわかるように図式化してくれてます。

パスコースやシュートコース、その成功か否か。
ディフェンスも記録される。
しかもこのアプリでは前半だけ、とか後半だけとか、90分通しでの記録も表示できちゃう。
とても興味深いデータを見ることができるんです。

●各種記号の凡例
442凡例

では早速見ていきましょう。

これは前半の吉田さんの動きですね。
左センターバックですから全体的に左寄りでプレーしてるのがわかります。

後半と比べて思うのは、ディフェンスをする回数が前半の方が多いことと、ディフェンスをする場所がペナルティエリア近くばかりということですかね。
攻められてましたからねぇ。

それからパスコースで失敗してるのはいずれも最終ラインからの長いものばかり。
近距離のパスはほぼ成功してますね。
あと、かなり前線まで上がってパスを出してる形跡もあります。




こちらが後半です。
前半と比べて、ディフェンスのアクションの位置が高くなっていますね。
あと、左サイドに積極的にパスを出してるのもわかると思います。
クラインを左にコンバートした効果じゃないかしら。
あと、右へ大きくサイドチェンジしてるパスも見受けられます。
しかし、アストンビラのFWにチェックされ始めた影響か、前半よりも縦へのパスが少なくなっています。

後半はセインツさんがイケイケムードで試合運びをしてたとわかりますね。


で、こちらが90分間分の吉田さんの動きですね。
パスの起点を見ても、行動範囲が広いとわかると思います。
 


こちらは吉田さんの相方の、右DFフォンテさんの90分です。
吉田さんと比べるとプレー位置が低いのと、縦のフィードが少ないと見受けられます。
もしかしたら、ここが吉田さんよりも採点が低いゆえんなのかもしれないと、私は思いました。
ディフェンスはいいようなんですけどね・・・





最後に、アストンビラの2人のFWの動きです。
セインツDFの動きと比べるため、フィールドの図をひっくり返してみました。

ベントはゴールを挙げた選手ですが、いくつかシュートを打ってはいるものの、ゲームを組み立てる動きが少ないかな、というように見えます。



ベントとは対照的に、ベンテケは沢山ゲームメイクしてる様子が伺えます。
吉田さんのと比べるとわかりますが、バトってますねぇ~。



長くなりましたが、この辺で。

これからエバートン戦だ。
好調を維持してるチームゆえに、どんなことされるのかヒヤヒヤです。
もし吉田氏が出られたら、いい経験になると思うのよね。